Kanon/水町綜助
 
破裂音でバラバラになりそうで
拍動が止まらない
カノンが止まらない
巧妙に繋げられてループしている
終わって欲しくない
どうかこのままでいさせて
夏が
季節が
瞬間が
僕が
俺が
黎明に乗って
どこかに進んでいく
きっとどこかに進んでいってしまう
きみのことがすきだ
おれはただそれだけだ
それだけで僕は俺はこんなことをするんだ
きみがわらっているぶらんこにゆられて
俺の話はいつもくだらない
ゆれている
ゆれている
カノンが流れている
空気の壁が目の前にあって
僕はそのままのスピードで
それに突っ込んだ

何かが割れるような音がした



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