記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
が悪く、俺だったために、思ったような回答は得られなかったのだろう。
俺が実家に戻ってから、少し動きがあった。
彼女の大学に通う男が、舞子と寝たのだ。
いや、それは知っていた。前に一度寝たのは聞いていた。
だが、その時に電話で知ったのは、一回だけじゃないという事だった。
俺は裏切られた、と思った。嘘を吐かれた、と叫んだ。
しばらく電話に出なかった。悔しかった。
けれど、彼女がしたことは、俺が侑子にした事と同じだと気付いた。
俺は、舞子が好きだった。
遭いたかった。
あやふやなまま。
俺はそんな状態のまま、アメリカに向かった。
初めてアメリカに向かう日、俺は最後に舞
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