空の骨/クローバー
 
も、友達になれる気がした。




自転車のリムが歪んでいた
漕ぐたびに、フレームにタイヤが擦れて
キュルキュルいった
鳴くようになったとワクワクして立ち乗り。

凹んでいたのはカゴも同じだった。

クラスメイトたちが、休み時間にこっそり蹴りを入れていた
なんて、考えもせずに。




教室で給食を食べたかった
少年は
教室で給食を食べられなくなった

教室で給食を食べていた
少女は
少年がカレー好きかどうかを考えていた




大きな翼、まるで、コウモリのような質感で描かれた骨の翼
崖に巣をつくり、他の種とは、住む場所が違う少年は
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