赤眠/ねなぎ
を流れる汗が急速に冷えても
鳴るベルのように
擦違う
そして赤い
その風邪の音に
倒れるのは
その布団の感触に
苛まれた羊
数えられるだけの羊
眠る位置が決まらない
どこの道だっただろう
繰返し
謝っていっるのは
多分
羊を数え間違えたから
それは
浮いて行くように
半透明のゴミ袋から
鴉が笑って
泣いて
つり銭が要らないと
店員が繰返すので
後ろは長蛇の列で
非難の目に苛まれて
眠る場所が見つからない
それでも
数え続けて
鴉は何羽だったの
それは
多分
赤いだけ
時刻は
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