λ/ねなぎ
息を吐き
ちょっと火を着けて
炎ごと吸い込む
そのまま
息を細く
長く
ゴボゴボと言う音を
立てて
水から昇る
青臭さを
取り込んで行く
僕が耳を閉じても
僕の周波数は
決して戻らない
息を止め
静かに回す
強い信号を
受信した場合
弱い信号は消えてしまうように
どこかが
痺れてきて
体がゆっくりと
反応して来たら
息が限界
同じ様な
周期の中で
変調されていった
そして
溜息より重く
何かが
体の中から
吐き出されて行く
あの頃の君を
拒絶した僕は
臆病だったのだろうか
ふらふらとする視界
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