λ/ねなぎ
視界と
歪んで行く
止まらない
スローモーション
痙攣する
瞼を押さえて
もう一度
灰が
白く焼け落ちるまで
君の言葉は
もう
聞き取れないけど
そして
そのまま
煙草を加えて
繰返す様に
焼け付くような
喉越しを
ヤニで塗りたくる
君にまとわられた
感触だけが
残っている
中々
短くならない
その煙草の火を
ゆっくりと
見つめるように
根元まで
吸い尽くす
今は僕が
君を
思い出して
その中は
煙で一杯
許して下さいと
煙で
満たされるまで
体が沈んで
感覚が
一人歩きするまで
君に請う
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