ただの 悪夢/もも うさぎ
いつもはつけるキャンドルのランプを
きのうはつけなかった。
突然、ものすごい疲労感に襲われて、
ベッドに倒れこんだから
真っ暗闇に
亡霊がつどう
あたしの上に乗っかったやつからは
BOSSの香水の匂いがした
抱きしめてほしい?とやつは言った
あたしは必死で体をねじった
心は助けを求めていたけど
どこかがものすごい勢いで冷めていく
あたしが逃げたいのは
あくまで自分自身からであり
亡霊はただの幻だ
どうすることもできないのだ
みかねた亡霊たちが
部屋の
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