ただの 悪夢/もも うさぎ
 
屋のすみで踊る




あたしは泣くこともできずに

ひたすら待つ

解かれるのを 待つよりはない





悪寒と吐き気で目が覚めたとき

パリはまだ暗かった



あたしの戦っているものは

本来戦わなくてはいけないものなのだろうか



道は変えない

迷わず進む

それは戦いではない





でも

背中が死ぬほど冷たかった


むせる

BOSSの匂いを どうすることもできないのだ
戻る   Point(7)