嘘つきエッセイ/仲本いすら
 
私は知らず知らずのうちに、ロンドンの馬小屋で産まれていた。
額には「肉」とかかれた運命が刻まれており
私はすぐさま、言葉を発したのだ。そう、「神よ」と。

15歳の頃には、人を愛する術を覚え
20歳の頃には、酒の愛し方も覚えていた
21歳と5ヶ月には、もう酒にも飽きていた。

私は知らず知らずのうちに、宇宙人とのシンクロに成功したのだ。
彼らは私の額の運命に導かれ、遠い星からきたのだと宇宙船に私を招待し
おいしいふぐ料理を食べさせてくれた、その時のおいしさといったらもう。

そうそう。

今までに5万人の女性と付き合ってきたが、どれもみんなパっとしない女ばかりだった

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