ポエム・ミーツ・ミー/あおば
 
小学2年生の時だと思うけど
ずいぶん前のことだから
1年くらいは違っていて
3年生の時かも知れない

初夏のある日
国語の時間に先生が
詩を書いて下さいと
おっしゃった
詩は教科書で読んでいて
普通の文とは違う

みんな知っていたのだが
どうしたら詩になるか
分からない
分からなければ
詩が書けない
書けなければ
いつまでも教室に残されて
明るい日差しの休み時間の校庭に
永久に出られない
そんな憂鬱な気持ちになるほど
考えても分からない
分からないけど
どうしてよいかも判らない
いつもやんちゃなA君も
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