僕らの詩/Kj
 
揺れる電車の窓から  君の家なんて見えない
ずっと遠くにいるから 君の声なんて聞こえない

各駅停車を降りたって 一人ホームに立ったって
僕の知ってる人 ただ 一人だっていない

帰路に着く人波掻き分け 僕は君と踊るんだ

街の灯りも消えて 僕ら 戻れない蛍になるだろう

各駅停車のドアが開いたら 僕は

ポケットに 手をつっこむのかな

離れる岸辺は あの駅の電車のホーム
揺れるボートは 静かに僕をどこか運んでいく

さっき捨てた手紙 風に飛ばされた

瞼の裏で君と    ずっと踊り続けて

マフラー巻いて   少し笑って


[次のページ]
戻る   Point(0)