つれづれ−不器用に泣き続けて−/e R i
どうやったら自分が泣きやめるのか分からなくて、
それでも、生きていかなくてはいけないアタシには生活するというサイクルがあるので、
止まらない涙の道筋をよけながら、メイクをして、
ウォータープルーフのマスカラなら大丈夫、さぁ出かけよう、
と、思ったらゴミを出していって頂戴、と母親が言うので、
泣きながらゴミ捨て場まで走っていって、そこから、
地下鉄に乗るために男子高校生の波を逆流して、ホームに向かって、
遅刻してきた男子高校生に大丈夫ですかなんて言われた恐怖に怯えながら、
あ、そうだ日報書かなきゃ、涙で水性ボールペンがにじむ、
金曜の出来事が汚れてしまった、
乗り換えの電車の
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