吐/桐野晴
昔から、そう
私は女の子ではなくて
何を言われても平気で
男と同性感覚で一緒にいる
本当はそうではなくて
女の子になりたかった
ずっと我慢してた
女の子みたいに気を使われることなく
なんでも言われて
笑って受ける
自分でも痛いほど
理解している
自分が○ブで○スだとか
言われなくてもわかっているんだ
昔は、知らなかった
傷付くことを言われて
拗ねたり
怒ったり
落ち込んだり
してもいいってこと
でもそれを知っても
やってはいけないことも
どこかで理解していたのかもしれない
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