子猫のおとむらひ/三州生桑
 
子猫が一匹死にました
罪なき子猫よ
おまへの為に詩を書かう



公園の駐車場に、三匹の子猫が居付くやうになったのは一ト月ほど前
母猫の姿はなく、生後まもなく捨てられたのに違ひない
私は、毎日のやうに公園に通ひ、こっそりと子猫たちにキャットフードを与へた

内気な猫と
びっこの猫と
陽気な猫と



今日は、何故だか二匹しか出てこなかった
一匹は脚を引きずりながら
一匹はその後からおどおどと
もう一匹を探してみると、道端に・・・

あんなにも軽く
柔らかく
温かだったおまへが
こんなにも重く
硬く
冷たくなってしまふとは

灰は灰に
塵は
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