23と詩。/衿野果歩
現代詩フォーラムに参加して2ヶ月程経った。
参加したての頃の私は、詩を書かなければ生きていけないと、思い詰めていた。
大切な大切な人を失って。泣くことも吐くこともできなくて。苦しくて。
私にとって、泣くことと、吐くことと、書くこととは、近い行為だ。
泣くことも吐くこともできなかった私は、書くことで心のバランスをとっていた。
書くことさえできない時期もあったのだから、
書けるようになったときは、本当に救われる思いだった。
詩を書き始めた13のときから、ずっと感じている疑問がある。
“詩とは何ぞや”
私は書くことで、そして他の人の作品を読むことで、
その答えをずっと探し
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)