咲子?/たま
 
 咲子(二)



 水部(みず)?(さんずい)?(したみず)
 ▽「水」をもとにしてできていて、「水の流れ」や「液体の性質・状態」などに関係する文字を集めた。漢字の偏(へん)になるときは「?(三画)」の形になり、「?(五画)」は「泰」などに用いられる形。

 あめゆじゅとてちてけんじゃ……。

 朝から雪が降った。
 咲子が東京で見るはじめての雪だった。雪は日が暮れても降りやまず、ベランダに降り積もったうすい雪を、咲子はマグカップにすくって夕食の終えたこたつの上に置いた。
「あめゆじゅ? なに、それ?」
「宮沢賢治よ……」
 咲子は三陸の海辺の町に生れた。
「好きなの
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