料理で俳句?サルベージ/SDGs
本日のお品書き〜サルベージ〜
脛にキズある肉も煮込みけり
京都駅前に「へんこつ」なる店があって、名物が「サルベージ」。サルベージとは何かというと「大鍋のなべ底を浚ったもの」ということ。で、何を浚渫してくるかというと牛のテールや、骨付き肉、筋、すね肉の煮込み。
その姿はというと、何十年か前、大洋漁業の遠洋漁船が南太平洋のどこかで見つけた、巨大恐竜のような生き物の死骸の写真があったが、まさに生き写し。あ、死に写しだな。料理というよりも残骸、破れ傘、朽ち果てたボロ家のようなという比喩がぴったり。
しかし、これがうまい。グルメが昂じると、人が捨てる部分を好んで食べた
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