yuruiharu/本木はじめ
粒入りのオレンジジュース飲みながらもうやめようと思う煙草は
目を伏せて下唇を噛み締める航海はまだ始まったばかり
ハンガリー舞曲聴きつつ描く絵の少女はとわに止まったままで
妖精の羽音が泉に波紋呼ぶぼくらはどうしてゆめなんだろう
冬空の下でガソリンスタンドのきみの美脚がさらされている
どうしても遅刻できない朝だからタイムマシンの構想を練る
この世界ずっと見つめていたいから丸で囲んだ角膜の二字
永遠に上がることなき遮断機の向こうできみがほほ笑んでいる
降りてきたバスにあなたは乗っていた僕はこのままどこまで行くの?
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