水たまり──第四の次元であることを超えて/大町綾音
 
!ビートルズを聴きながら!

 お久しぶりです。今日は本当に暖かで、気もちの良い天気で、こんな日にはいつか友だちの引っ越し祝いに、彼の家を訪れたことなんか思い出すのです。

 みんなで彼の家のまわりを歩いて、わたしだけはどこか別の場所を見ているみたいでしたけれど、水たまりには空が映っていて──当り前ですね。その日の前日は雨でした。

 そして今──昨夜も雨でした。

 それらが嘘のように、気もちの良い晴れで、鳥肌が立ちそうに風がわたしを誘ってきます。思わずくしゃみなんかしたら、どうなんだろう? (あちら側)に行けるかな?

 どうだか分かりません。それに、これ以上言うこともあり
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