そのたびにどこにゆくのだろうか/あらい
 
 熱い亀裂がずらりとくすねると飽き飽きしたクセが出る。しかし、たためなくていいからおれないようにしてくれ。
 風合いの葡萄酒でも鬱積があっと声を上げ。向かい風でも無責任な可能性を地図記号にみたけれど、道徳の配置を取り違えたものが、次から次へと ねずみ講と呼ぶ。
 正座した淡雪の摩擦音は かざりたいきもちがある。無機質なCodeの先は紅色の臥房まで、正午の頁は路頭に迷う仕組みである。こじらせた玉虫色の脳内で暁のハ音記号を蒔いたユマニテといえ。
 むすめの手もとに沈んだ行は処分された。ときに視線をとめた。楽天家の契約書ではないけど迂闊に切り出せない/タイミングは。すいぎん色に曇った空に 一刻も早
[次のページ]
戻る   Point(2)