鎖と鉄球の日々を超えて/秋葉竹
 


 

なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください

なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから

光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください

なにも冷たい訳でもないこころの中に
あるいはあまったるい胸の中に入れて?

こころのほんとうの色をみせて?
悲しすぎる瞳の色の理由を聴かせて?


君のちょっとずつ近寄ってくる恥じらいと
こころをひとつにするくらいの人懐っこさと
いっしょに世界を救えるほどのやさしい時間
ただ大丈夫いっしょに散歩をするだけの
あたたかい微笑みのひだまりを
歩きながらでもふと想い出すのは

おもい鎖と鉄
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