鎖と鉄球の日々を超えて/秋葉竹
 
と鉄球の日々
棄てられない肉体をひきずりながら
だれの気持ちのこともわからないまま
こころの星にラクガキをしていた
おもい鎖と鉄球を
両足に縛りつけられて

冷たい罪ばかり探していないで
すべての悪を知った上で
あの駅へと向かったはずなのに
何番線にゆけばよいのか
わからずに戻って来てわかったことがある

あたしがいまもなにものでもないのは
お守りを握りしめて平和を祈っているのは
べつに大丈夫なことなんだと
ただ最近生きることに懸命なんだと


なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください

なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから

光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください

なにも冷たい訳でもないこころの中に
あるいはあまったるい胸の中に入れて?

こころのほんとうの色をみせて?
悲しすぎる瞳の色の理由を聴かせて?


なんてねホラ最近
生きることにかなりの確率で懸命だ








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