2016 08/05 20:34
るるりら
>>31stさんの
夜のパリ プレヴェール(小笠原豊樹訳)の前のSCENEいいなあと思いました。
原文では"残りのくらやみ"とはならずl'obscurité toute
即ち、"完全なくらやみ"となるというお話が なんだか沁みました。
この作品の前後を書くなんて、元の作品が素晴らしすぎで ギブアップとおもっていたけれど、
へたでもいいから書いてみます。
"完全な闇"
心の溝を覗くとき
淵に足をすくわれそうな思いにかられるとき
わたしには あのときのマッチ箱がある
町はあのころとちがって賑わっている
ティファニーの宝石のようなともしびが
凱旋門に つななっている
こんなに明るくとも
わたしの心には完全な闇がある
ダイヤモンドは暗がりでも輝くのだろう
でも わたしには完全な闇こそが 輝くのだ
ポケットに あのときのマッチ箱があるかぎり