2017 08/18 19:04
ハァモニィベル
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『無人駅の伝言板』
原作 渚鳥 / 翻訳詩 ハァモニィベル
(注)本作は、渚鳥語の原典をハァモニィベル語に訳すシリーズ
待望の第二弾!です。
もっとも寂しい記憶までの最寄り駅
目的地のある風は皆、そこには止まらず通過する。
ストンっ、と降り立ったら
帰ってくるように
雪みたいに白いものが降っていた。
「当駅は無人です」
と書かれた札がそこに立っているのが
怖くなって家まで夢中で奔った。
無人駅の窓から見えた寂しさを
その後は覚えていない
着いたのだろう
でなければ
こうしていないはずだから
駅の伝言板に書かれていた
その文字だけは
今でもはっきりと思い出せるけれど。
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〔著作権料の配分は、ベル氏89%、渚鳥氏11%です〕
尚、
原作は、
>>509 を参照してください。
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