おすすめ小説スレッド[71]
2005 04/08 22:37
佐々宝砂

短歌部で太宰の話が出て、意外と読まれていないことに愕然としたので、
教科書に載るような有名作家の作品を紹介してみたいです。全部短編です。
図書館の全集かなんかで探してみてね。ネット上でも読めるのあると思います。

川端康成「片腕」「叙情歌」
「片腕」は14歳の時に読んで、中年男の性的妄想にびびりました。
個人的には同時期に読んだ『家畜人ヤプー』より怖かったです。
「叙情歌」は、私が世の中で二番目に好きな幻想恋愛小説です。
今も、大好きです。死ぬまで好きだと思います。

三島由紀夫「卵」「煙草」
「卵」はナンセンスの極みで死ぬほどアホらしく、三島由紀夫バカか!と叫びたくなるほど。
「煙草」は、玄妙な・・・うーん。種明かしはやめとこ。少年は読むべし。

太宰治「駆け込み訴え」
「走れメロス」も「人間失格」も「トカトントン」も読まんでいいので、
これだけ読んでください。文章最高です。オチ(途中でわかるけど)最高です。

芥川龍之介「煙草と悪魔」
芥川の日本論だと思うのですが、作品としては小品、軽いコント。
しかし軽いコントだからといってバカにしてはあかんのだ。
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