詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換(backup)[248]
10/17 14:51
深水遊脚

 当時も今も同性愛に興味はなく、その男性の欲求を受け入れる気はありませんでした。拒絶は簡単でした。普通の、やや絆の薄い友人として接して、隙をみせないで過ごすだけで済みました。自然に疎遠になり、連絡も取らず長らく忘れていました。でも、部活の帰りのお喋りや同じ塾の講習に通ったときに、その男性が感じた浮き沈みは、私の比ではなかったかもしれません。恋心としてははるかに純粋かもしれません。私はそれを「普通」を盾にして防御し、かわしたのです。正直すぎる日記は、ふられた経験だけを選択して、記憶として反芻して定着して、「傷ついて来た君ならば/優しい心持てるはず」などと他人を鼓舞するポエムまでノートに書いて、それでいて振った記録はなく、記憶も危うく一生失うところでした。
 何かを選ぶことはそれだけで暴力なのだと思います。それに気付かないことが怖い。だから詩を読み、時々それを言葉に残すのかもしれません。

(スレッドのストライクゾーンを外している気がしますが、もうすぐ収束させます。多分今日中には)
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