10/17 12:36
深水遊脚
あくまでサラっといきます。10代の頃の恋はすべて片思いでした。ちょっとしたことで好きになり、ろくに会話もせずに盛り上がり、告白して無理と言われておしまい。どこにでも転がっている噂話、思い出話のなかのひとつとして世間では処理されていることでしょう。
当時日記を書いていましたが、先日ここで書いた日記とは全然違い、独白と詩で埋め尽くされた代物でした。通算4回、妄想のなかでひたすら相手を理想化する片思いを続けて、その都度告白という形で区切りをつけたのがよかったのか、その体験は結構密度が濃くて、4回目になると書く内容もある程度自分を知ったものになってきました。
書いた内容はもちろん片思いの相手についてです。当時を振り返っても大体その記憶がよみがえります。ただ最近になって、当時書かなかったし、その後も全く振り返っていなかったひとつの出来事が頭にひっかかるのです。片思いして振られたという思春期の「恋愛」の典型とは別に、振った記憶です。相手は私と同じ、男性です。