初心者向けポエトリー・リーディング[35]
2004 09/14 12:41
大村 浩一

 25日には北海道に居る大村です。(汗)
 ここの関係者のイベントには、なのでまたも行けないのだ、残念。
 しかし、おお、何だか話が展開している。

>>28
 末吉さんへ、面白い投げかけをありがとう。
 奥主さんと同じ朗読集団でカツドウしてる大村ですが、時々考え方は
ビミョーにズレたりもします。現場で観客側の立場から考えていくと、
そのズレは大体は収斂していってしまうんですが。

 言葉の使い方に関しては、私も choriさんの言ったように、朗読を前
提にする場合には多少配慮はします。特に2字・4字熟語や文語っぽい
単語は耳で聞いた時にイメージに一発変換できない時があるから、なる
べく分かり易い単語に置き換える様な配慮は、します。
 ただそれを余り安易に重ねていくと、全部の糸がほぐれてしまう様な
時もある。その見極めは難しいです。また反面、ほぐれてしまう程度の
ものなら、現代詩スタイルで描く事には何の意味も無い、と思う。
 自分で「魂を語っている」とか思い込んでいる自作の詩が、案外奇妙
で通じの悪い言葉で出来ている事に、自分で気づくのは難しい。ひとこ
ろの私は、現代詩のフンイキで書く方がラクだった頃がホントにありま
した。(笑)
 活字の詩にしても朗読の詩にしても、「こんなもんでしょ」的な仕上
げの作品は一番鼻につく。自分でどう仕上げるのか最後まで分からない
様なモノだって時にはありますが、とりあえずパフォーマンスにしてみ
りゃいつもどーにかなるってモノでは無い。

 元になる作品があって、隠された思いや思想があって、その上で舞台
にした時にさらにイメージが膨らむのが、理想の朗読だと思っています。
映画で言えば「ブレードランナー」だな。
 ただ、これは矛盾した言い方だけど、作り手としては、テキストにす
る時、そしてそれを舞台にする時の、自分の思いと作品との間のズレや
軋轢なども、作る楽しみ(!)の一部だって感じる事はあります。
 これはあくまで、作り手の側としての感触ですが。
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