夢を見たら書き込むスレ2[631]
2011 01/11 00:31
鵜飼千代子

心酔する大将の一周忌の日の深夜に、絶命間際の病室にお見舞いに行っている夢を見た。時計を見たら日が変わってまもなくだった。

なぜか、ムカデのように足が沢山ある、長くて、ハサミムシのお尻のハサミのような牙を持つ、小さな黒い虫に魂を変えていて、病室のベッドの中の肉体はそのままに、わたしに留った。

病室にいた人に、なにがしかの挨拶をしたのか、わたしは虫に姿を変えた大将を身に留めながら何もないことのように病室を出てしばらくすると、それは、街の景色だったのか、部屋の景色だったのかはっきりとしないけれど、わたしが安心出来るフィールドであったと思う。

突然、黒い霧か雲を纏ったような獣がわたしに飛びかかってきて、目玉の親父のような感じなのだが、虫に姿を変えた、体の大きさは獣に太刀打ち出来ない大将が、急に大きくなった鋭いアゴで、わたしに足はしっかりと留ったまま噛み付いて、わたしも「大将と自分を護らなければ」と身体を捩ったところで、虫の姿になった大将の首が「ブチッ」と音をあげて千切れた、という夢を見た。

頭は、追いかけて来ない獣についていて、身体はわたしに留ったまま。わたしは頭が真っ白になって、けれど無表情で、頭の無い大将を留めて歩き出す夢。

目が覚めた時も、がばっと起き上がるというより、ゆっくりとまぶたを開ける感じで、「咬んだ時に毒を盛ったな」と思った。何か、ある一定の条件になると効き出して、冷酒のように後からじわじわくるみたいな。頭がもげた時の「ブチッ」という音と、洋服にしっかり掴まっていて洋服が引っ張られる感じが今でも右腕の肩の近くに残っていて(夢なので残っていてというのも変だが)、ふと吐き気に襲われる。

わたしの深層心理の何を映しているのか、ひとつひとつ訪ねている。
亡くなったことも知らされず、お葬式にもいけなかったので。

それも御本人に限っては、泣かせたくなかったのかなと今は手繰っているのだが。
スレッドへ