2007 08/27 09:18
ピッピ
久しぶりに面白い夢を見た。
プロのカメラマン(というのだろうか、フリースタイルで風景を撮るような人たちではなくて
テレビ番組を撮るカメラマン)になった。
長い間雑用などでカメラを触らせて貰えなかったが、ようやく仕事にありつけた。
しかし、カメラの使い方すらよく分からないまま、スタジオではなくいきなり屋外の仕事に当てられた。
それは、せわしく動くリポーターを何台ものカメラが追う、というものだった。
最初の頃は仕事量を鑑みられてか出番が全くなかったから
一視聴者のようにリポーターのコミカルな動きを見ていたが
突然「ハイ次3カメ!」という指示が入った。持っていたカメラには「3」と書かれていた。
「出番だ!」と思ってリポーターにカメラを向けたが、カメラには電源すら入っていなかった。
慌てて電源ボタンを押すもピントが合っていなく、
リポーターの方にカメラを向けているにも関わらずリポーターが映っていない。
「えーと…」なんてやっているうちに番組は自分を置いて進行し続けていた。
自分のところに誰が行かせろ、という指示がなされているようだった。
結局来たのは自分の教育係らしき人で、その人は携帯を取り出し、カメラのレンズ辺りにかざした。
「これを撮ってみて」というので撮った。ファインダーを覗いたら、自分のカメラのレンズが映った。
「これ、なんか、設定おかしいですか?」と言ったが、それはズームが効きすぎて
携帯の液晶面に映り込んだ自分のカメラのレンズを撮っていただけだった。
結局その後信用はガタ落ちになり、回されたのは芸人を撮る番組だった。
しかも、全く名の出てない芸人の、あまつさえ楽屋で面白いことをさせて
それを撮るという、番組としても全く使えなさそうな
(つまり端から価値を期待されてない)役を回された。まあ当然だろう。
しかし、あの撮影から結局何も教えられないままだった。
特にカメラの「引き」が分からないのは致命的だった。
最初から顔がどアップになるほどのズームが効いていて、それを直す方法が分からない。
それらしいレバーを色々回してはいるけれど、見えてくるものに何の影響も及ぼしていない。
まあ、自分が引けばいいか、ということで、かなり離れ目に撮ることにした。
現場は予想通りかなり緩いものだった。
ピンボケたカメラを回すことに何の意味があるんだろうと思いつつ、
それしか自分の仕事がないので色々いじりつつカメラを回す。
芸人はテレビに映ろうと必死だし、カメラマンである自分にも平気でフランクに話しかけてくる。
それがなんだかホームビデオを撮っているようで楽しかった。
しかも芸人の卵とは言え一発芸をやらせたら、
平気で身体を張るし、そこらの人よりは確実に面白かった。
一人の芸人が、人間ではありえない関節の動かし方をして歩く、という芸をやった。
それで道具置き場の入り口から突然出てきたり、また入ったり、
少し顔を出したり、なんてことをやっていた。この芸人は仲間の芸人からも
評判があるらしく、みんなでげらげら笑った。そしてその芸人が再び道具置き場に入っていった。
ためが長いな、何を用意してるんだろう、と思って待っていたが、
何分待っても出てこない。みんな黙って道具置き場の入り口を睨んでいる。
そして何も変化のない道具置き場の入り口を撮り続けている、というところで目が覚めた。