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[21]深水遊脚[2014 09/15 23:58]
参加してくれたみなさんありがとう。本当にいいスレになりました。
過去ログ移動スタンバイします。書いている方がいたらバックアップをとってください。
[20]ゴースト(無月野青馬)[2014 09/15 23:31]
最果タヒ/死んでしまう系のぼくらに
現在、只今を生きる僕達に出来る試み。
その内の1つは、
僕達の生きる現実世界と、
別の(例えば空想の)世界とを比較してみることだ。
例えば、
最果タヒの最新詩集『死んでしまう系のぼくらに』の世界を、現在、只今と対置してみる。
すると、どうだろう。
読者の目には、
何が映るだろう。
読者には、
正に、文字通り、
死んでしまう系と死んだ系という2つの星雲が見えて来ないだろうか。
この地上で起きた、報じられたすべての死んだモノが死んだ系には属している。
死んだ系の中心部は暗黒の口を持つブラック・ホールなのかもしれな...
[19]こひもともひこ[2014 09/15 12:38]★1
『クォ ヴァディス――ネロの時代の物語――』上中下巻 シェンキェヴィチ 河野与一訳 (岩波文庫)
◆◇
物語の背景となるのは暴君ネロの時代のローマ。ギリシアの神々を自分たちの都合のいいように奉る時代に、キリスト教が入ってきて徐々に勢力を広げていく。皇帝であり詩人であるネロは、焼かれる都市を見たいというだけの理由でローマに火を放ち大火災を起し、その罪をキリスト教徒になすりつけて迫害する。
この時代の人々にとってギリシア神話の神々は、日本人の思う八百万の神様たちの捉え方と似たところがある。ゼウスを神々の頂点に置いているものの、個々人が頼みごとをする神様は、お願いする内容により変わる。...
[17]Giton[2014 09/10 18:35]★1
アンデルセン『豚飼い王子』『ナイチンゲール』『雪の女王』(H.C.Andersen,大畑末吉・訳『完訳・アンデルセン童話集(二)』,岩波文庫,1984.)
アンデルセンの童話(Eventyr og Historier)は、中央ヨーロッパでは、単なる子供の読み物ではないのでして、近代文学史に重要な地位を占めています。例えば、ポーランド近代文学は、アンデルセンの翻訳から始まったとされるなど。ちょうど日本近代文学にツルゲーネフやチェーホフが果たしたのと同様の役割を、アンデルセン童話が果たしているのです。
そうした文脈──“大人の童話”の文脈──で言うと、アンデルセンの魅力は何といっても、後進ヨ...
[15]深水遊脚[2014 09/08 18:20]★1
森絵都『カラフル』と性的なこと
※これも先に小説を読むことをおすすめします。ネタバレを避けるのが下手ですみません。
ツナグに続いて、読書感想文の王道作品を選んでしまいました。ただ母親の不倫現場を目撃したり、同級生からの売春の誘いを受けたり、「ぼく」が強姦未遂をしたり、完成度の高い青春小説としてバランスを保っているものの、この小説に盛り込まれた出来事や個人の性遍歴はけっこうエグいです。
強姦未遂は、死んだ小林真の肉体を借りる魂である「ぼく」が、怪我の見舞で部屋にきた佐野唱子を犯そうとしたものです。唱子は現実とあまり接点のない真についての理想を膨らませていました。周囲が押し付...
[12]深水遊脚[2014 09/02 18:20]
締め切りまであと2週間を切りましたのでお知らせいたします。1200字前後でしっかり書きたい方はそろそろ始めたほうが良いかもしれません。昨年までと同様、期間限定のこのスレッドは9月15日の24時に過去ログに移動します。万が一締め切りを過ぎた方のために文書グループをひとつ用意しておきます。散文として(詩や連作短歌などでも構いませんが)投稿したあとに追加ボタンを押していただくことになります。
http://po-m.com/forum/grpframe.php?gid=1476&from=listdoc.php%3Fhid%3D562
ご案内はこの1回とします。引き続き感想文の投稿等をお待ちしています。
[10]深水遊脚[2014 08/28 16:55]
※先に小説を読むことをおすすめします。
辻村深月『ツナグ』を読んで
その人自身にみえているもの、その人が想像したもの。他人に見えているもの、他人が想像したもの。起きている事実はひとつなのに、人の数と想像の幅の分だけ認識のされ方は違う。
この小説の設定では生者が面会を希望する死者と会う機会をツナグ(使者)が用意する。希望は相手の死者が依頼した生者に会うことを了解した時だけ叶えられる。面会は死者と生者どちらにとっても1回きりの機会となる。死者が生者に面会を希望することはできない。死者の方で会いに来てほしい人がいてもその人が来るとは限らない。だから生者からの依頼を承諾するときは慎重...
[9]ゴースト(無月野青馬)[2014 08/23 19:35]
「上遠野浩平『ソウルドロップの幽体研究』のあとがき」
僕は、上遠野浩平が好きで、昔から読んできました。
作品よりもあとがきが好きで、
あとがきを読む為に本編を買っているようなものでした。
・・・膨大な著作の中から、
一番好きなあとがきは何か?といえば、
僕の場合は『ソウルドロップの幽体研究』のあとがきになります。
この作品は、ブックオフなんかでは100円で売ってますし、図書館にも大体置いてあると思うので、
あとがきを読みたい方がいたら、
チェックしてみてください。
この感想文の中では、全文の引用は出来ないので。
・・・さて、
そのあとがきですが、
...
[8]ふるる[2014 08/19 15:38]★3
戸田山和久著『哲学入門』ちくま新書
この本の著者は、意味、自己、目的、自由、道徳などの「ありそでなさそでやっぱりあるもの」を、「精神」と「物質」に分けないで「物質世界の言葉」だけで説明しようという試みをしています。
そのためには、「意味」とは何か「情報」とは何か「目的」とは何かをすべて生物や物質の言葉だけで説明しないといけない。そんなことできるの?と思ったけれども、ちゃんとできています。多分。(私のおつむでは分からない部分も多し)
その中で、何故我々が「間違える」のか、ということも分かってきます。間違える能力は、目的手段推論のためにちゃんと役に立っているのでした。
それも面白かった...
[7]田代深子[2014 08/16 15:03]★1
あれっ 立てるの忘れてたと久しぶりにノコノコやってきたら…
ありがとうございます \(^o^)/
[3]ゴースト(無月野青馬)[2014 08/07 21:31]★1
「「続・高橋睦郎詩集」を改めて読む」
・・・といっても、今回の読書感想文スレッドへの書き込みでは、詩集の中から、常に、僕の頭の中で異色の輝きを放ち続けてきた高橋睦郎の短詩についての感想に絞りたいと思います。
僕の頭の中で明滅し続けてきた高橋睦郎の短詩。
その代表格は「集まる」です。
「集まる」は、怖ろしく冷徹な、直截的な作品です。
これはこうである。と、語り手によって規定される、詩集『動詞』の世界観ですが、その規定の普遍性や実効性や汎用性が「集まる」は、非常に高いと思いました。
正に、“集まる”ことの意味を、この上もなく言い当てていると思え、
この「集まる」を...
[1]深水遊脚[2014 08/04 09:29]
こんにちは。深水遊脚です。よろしくお願いします。
前3回スレッドオペレーターをされていました田代深子さんに私信にて連絡を試みましたが、ご多忙もしくは現代詩フォーラム外でライフスタイルが確立しているご様子。そんなわけで不肖私めが今回のスレッドオペレーターを務めます。ルールはそのまま引き継ぎます。締め切り後の過去ログへの移動も前回までと同様です。
田代さん、今年は私がスレッドを立てました。諸々前回までの流れと雰囲気を尊重して進めるつもりです。ぜひ遊びにいらしてください。「勝手にスレッド立ててるんじゃないわよ」などの罵倒も甘んじてお受けします。