冬のこだま(十九)
信天翁
れっきとした おばあさんになってしまいました。
いったい これまで あたいはなにを身につけた
んでしょうねぇ。なにが身についたんでしょうね
ぇ。えっ なんですって ごめんなさい ちかご
ろめっきり みみがとおくなったんですよ。そぅ
そぅ そうでしたねぇ あたらしいとしをむかえ
たんでしたねぇ。それぢゃもうひとふんばりして
あるきましょうか。しばれるモノローグにかたよ
らないで つらかったむかしにこだわらないで
むなしかったじぶんにとらわれないで のこりす
くないみちのりを ジュピターのおぼしめしのま
まに。
自由詩
冬のこだま(十九)
Copyright
信天翁
2007-01-06 14:24:37
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