深青
松本 涼
沖の青が濃くなる辺りで
ポカリと浮かんだ独り言が
夜更けの時計を探している
月は夢と同位置で微笑みながら
人知れず密かな指切りを交わす
波のない水面に映る
過去と
瞬間
(
いま
)
のさざなみ
堅く優しく閉じ込めた囁きが
海の底に沈んでいく午前
深く深く
自由詩
深青
Copyright
松本 涼
2007-01-05 23:29:07
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