最後のキスをしよう
朱桜天 遊雨

重ねるのは 君の影と思い出と

走馬灯がくるくる回る

月明かりにくるくる回る

僕はカゲロウのように弱くて

君の手すら捕まえられなくて

ああ

本当は例え 小さな羽虫にすぎなくても

儚い明かりに群がるように ずっと君を求めてる

本当は例え 君と解り合えなくっても

君の言葉に焼かれながら 炎に君を求めてる

やさしいキスをしよう

いつもよりずっと長く

そうすればずっと君を感じていられるから

最後のキスをしよう

いつもよりずっと甘く

そうすればずっと君を 忘れずにいられるから・・・



自由詩 最後のキスをしよう Copyright 朱桜天 遊雨 2006-12-30 17:52:09
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