冬の雨
LEO

  
久しぶりの
雨の
窓叩く音が
私を招く

人影もない
真夜中の
常夜灯に雨は
照らされて
絹糸のように
白く光っている

時折過ぎる車の
雨の飛沫が
耳を掠めて

街が震える
雨に震える

止むことを
忘れたみたいに
降る雨がいい

ガラスの
窓に張り付いて
雨の落ちる
模様に濡れて

私が揺れる
雨に揺れる

終りを
告げないで
このままずっと
何も
告げないで


自由詩 冬の雨 Copyright LEO 2006-12-28 01:54:13
notebook Home 戻る