自分の時間は必ずある
ぽえむ君

いつもの時間に起きて
いつもの道を通って
学校に着く
教室に入る
決められた自分の席に座る

黒板の横の時間割を見れば
今日一日はすでに終わっている
自分の時間はどこにもない

自分の時間がほしい

そう思いながらも
ノートにチョークの文字を
シャーペンだけで埋めてゆく
一日が流れてゆく
一日を終えてゆく

自分の時間は
自分でつくらなければならない
今は何もできないけれど
今は何もしていないから
今できることがきっとあるはずだから

自分の時間は必ずある

そう思ったとき
普段は使おうとはしない
赤ペンがノートを走ってゆく
一日が止まってゆく
一日が始まってゆく

自分の時間は必ずある


自由詩 自分の時間は必ずある Copyright ぽえむ君 2006-12-20 22:31:22
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