「無くした物、亡くした者」
Taka★Hajime


無くした物は取り戻せない
過去は振り向けても後ろ歩きはできない

もう捨てたはずの過去
振り向いてもそこには何も無い
目の前は白紙の未来
後ろは既に書き足す事の出来ない日記

だからこそ
諦める理由ができるんだ
過去は過去と割り切れるはずなんだ

悩めば視野は狭くなる
メガネじゃ何も解決にならない

もう触れたくない
もう触れられない

何より触れられたくない

失ったり、忘れたり、
無くしたり、亡くしたり

もう元には戻らない
いや、何も始まってなかった
それさえ、認めるのが怖かった

居なくなって気付きました
寂しさを
遭わなくなって気付きました
後悔したと
そして、忘れられないから気付きました
尊さと存在の大きさを

それでも過去は過去でした
今しか生きれないこの悲しみ
過去の自分は死んでいく

墓石に失った存在が居ない事くらい判ってる
墓標に名前が書いてるだけ

その場所は墓とか言う
その他大勢の寄せ集め

それでも見に行ってしまうのは
それでも忘れてしまわない訳は

僕がそこに今生きているからなのだと
勝手に解釈してしまったよ


自由詩 「無くした物、亡くした者」 Copyright Taka★Hajime 2006-12-19 00:59:19
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