金平糖の夜
衿野果歩


ああ見えていつも

甘いモノを欲しがっている人だった

それなのに結局

私が差し出したものは選んでくれなかった

だから あの夜飲み込んだ金平糖は

今もおなかの中でイガイガのままだ


自由詩 金平糖の夜 Copyright 衿野果歩 2006-12-17 23:25:27
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