降り注いだ
たもつ
人形の人の死体が
石積みの河原に落ちていた
右ひじから先が無く
首も変な角度で曲がり
埃と泥にまみれていた
見たことのある人の死体は
どれもきれいに整っていたので
とても汚らしく感じられた
その日初めて
炭水化物、という言葉を教わった
夜寝ると
夢の中に炭水化物が出てきた
春の柔らかい陽射しが
美しく降りそそいでいた
自由詩
降り注いだ
Copyright
たもつ
2006-12-16 21:02:14
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