「冬の雨空」
Taka★Hajime

夜は私の心を切なくする

特に今日は雨降る夜

止め処無く流れ落ちる雫は
無情に一定のリズムで歌を歌う

霧も無く激しくも無い雨
オリオン座さえも見えない今日の夜

静か過ぎないこの夜は
雨の音色で私に何かを感じさせる

感じるだけで何も起こらないし誰もいない
静か過ぎないのに孤独を感じる
一人の夜

暗い部屋の窓から見える景色は
弱弱しい電灯の明かりが差す
ぼやけた蜃気楼のような
景色だった

一人は寂しく
一人はとても孤独だ
壁に問いかけても返事は返ってはこない

きっと冬の・・・。
それもとても寒い夜が
意味無く人肌恋しくなるのは
寄り添える何かを探しているから。

だから冬は
どの季節よりも
優しくなれる
そんな気がするんだ。




自由詩 「冬の雨空」 Copyright Taka★Hajime 2006-12-15 05:19:41
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