茉莉香

 私は一人、円を描き
 つま先でリズムを取りながら踊る
 
 夕暮れ時の空は頬染めて
 つま先まで 染めあげて
 私はは震えを押し隠し
 未知の世界に挑むべく
 くるりくるりと回り続ける
 
 途中から一緒に踊る 影が二つ
 重なり 離れ また重なりて
 手を空に翳し 宙に浮く
 また 離れると 思ったら
 しっかり握り 引き止められる
 
 暖かい 大きな手がそこに
 


自由詩Copyright 茉莉香 2006-12-14 21:57:49
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