子供
及川三貴

緑と金と鋼色の円柱が
等距離で嘘をついている
左足の表面が冷たく痺れ
背の後ろで握った手
強く振り出され
呻くなら いつかの喜びの為に
長い柄のスプーンが
宙を駆けて
落ちた音で産れる世界
これは石の美しさのよう


自由詩 子供 Copyright 及川三貴 2006-12-14 04:18:48
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