迷走
信天翁

宵の口 月のひかりがナイターのように
   丘のひだまで浮きあがらせている

ラムネの玉になった眼球はレムのうずき
あぶらがきれた関節はゼンマイのきしみ

     それでもおらにはわからない
     耳鳴りのするあゆみの気配が

     そして四次元を構成している
         宙空からの俯瞰図が



自由詩 迷走 Copyright 信天翁 2006-12-12 10:14:27
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