同じ月を見ている
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コンビニへと向かう無花果の坂道は
街灯の灯りがほとんど無いから
月の光が際立って見える
変わらぬ愛に誓いを立てる人
変わってしまった愛を嘆く人
平和な世界に願いを託す人
誰もが同じ月を見ている
そして僕は遠く離れて暮らす
大切な人の顔を思い描いていた
深夜一時に突然の着信
受話器越しの声が震えていた
普段は見せない君の姿に
かける言葉が見つからなかった
「同じ月を見ているよ」
そんな使い古された台詞でも
君は少し楽になったと言った
二人の気持ちが繋がった気がした