リゾート
キメラ



死蛾導の暁空
黒い無類喋は散策し
六尺の刀ぐるぐる旋る

砂滑な傾斜
荒々しい枯れ草
裸足で赫い生命懺悔を残すも
背中を突く刺風
自我の導怨より
様々な光影の行方を
受けながし

倒錯の波状はすぐ隣の空間だ


掴めど掴めど
白骨に軋み入り
只身を切り散らす
夢を見ては
永きをみおくり
沈みゆけば

又違う熱の温み
虚脱の創造
破壊の狭間に
美しき心揺を携え

白い華を散らす
赫い華を散らした

蒸し暑い体横たえ
金色の蜂の巣から
我大正天井を
ぼんやり眺める
小さな熱気球

眼球に落下するのは
無数の生卵かなんかだ


放熱せぬ一畳の明星

さあ
汗ばむ体横たえて
風でも味方につけようか





自由詩 リゾート Copyright キメラ 2006-12-10 14:22:53
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