星屑を運ぶ風
松本 卓也

一筋の風が
窓の外通り過ぎる
何を乗せて行くの?

寂しさに零した涙も
打ちのめされた思いも
安らかな夢も
小さな光も

きっと
乗せようとすれば
乗せて行ってくれる

風が夜空に昇って
星屑を撒いて散り
幾つかのマイナスを昨日に
幾つかのプラスを明日に

拭えない悲しみは心に
大切な記憶を胸に
生きていく術を君に
暖かい眠りを僕等に

風が通り過ぎる
たくさんの今日を乗せて
時には失望を
時には希望を

星屑が降り注ぐ先で
拾い上げるものが
幸せでありますように
微笑みでありますように


自由詩 星屑を運ぶ風 Copyright 松本 卓也 2006-12-07 00:06:13
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