小さな灯火
プル式

子供の頃壊した記憶は
自分の想い
夢見な幼い想像は
自分のホントはここじゃない
もうじき死んで花ひらく

若い頃壊した記憶は
世界への想い
回りの見えない学生は
こいつら何て馬鹿なんだ
私は此処にはいられない

踏み出した青年が壊した記憶は
時間への想い
思い付くまま走りだし
もうじき何かに囚われる
私は時間が少しもない

大人になった青年は記憶を壊さず
その手を開く
私は何て愚かしい
過去の想いに囚われて
欺く事で蓋をする


自由詩 小さな灯火 Copyright プル式 2006-12-03 09:41:08
notebook Home 戻る  過去 未来