はちどりの森
umineko

劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに


あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲを負ってる
ということもわかりました

君の哀しみと僕の哀しみに優劣はない
世の中ってやつはすぐに数列にしたがるけれど
哀しみや思い出や幸せには優劣がない
君の存在を素直に暖かく思うこと
それでいいよね

世界中でひとりぼっちで君は丘に立つ
たぶんそれは僕の位置とよく似てる
緯度や経度にしばられない小さなドット
僕たちはドット結ばれないドット独立した自分だけの自分達だけの
ドット

君の周りには豊かに人が息づいていて
それは君の財産だからそのままでいいよ
ひとりぼっちであることと豊かに囲まれていることは
むしろ同義なんだと思う

森を飛び回る はちどりの自由
森があるからこその自由を
ひとりぼっちはそんなに悪くない

求める
ことができるから

もし
ホバリングに疲れたら
ここにおいで
 
 


自由詩 はちどりの森 Copyright umineko 2006-12-02 20:31:43
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