冬の声(七)
信天翁

庭木のゼブラ ストライプを投影したかとおもったら
坂道をくだる自転車並みのはやさで
あすの天気を翻訳している落日
(まるで同時通訳者みたいだ)

垣根には野良猫が隠れていそうな しずけさ

犬小屋では眼と耳だけを動かしている飼い犬の ものうさ

近くで車庫のシャッターがつぶやく

(あした てんきになぁーれ) 

 






自由詩 冬の声(七) Copyright 信天翁 2006-11-26 11:54:30
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