間違っていたのは俺
山崎 風雅

 弱音を吐くのは
 辛いからではなく
 お前に甘えたいから
 優しく
 俺の頭を撫でてくれ
 お前の胸で眠らせておくれ

 大事なものが日々失われていくよ
 不安なんだ

 俺の指先に灯る炎
 その青白き炎は
 果てしなく続く
 明日への墓標

 固い壁に
 自分を映す
 かたくなな心よ
 燻った心よ
 この不自由な体から抜け出して
 自由な夜空に煌く
 カシオペア目指して
 乱れ咲け

 
 お前の寝息を聞きながら
 重たき今に押しつぶされそう

 輝くダイヤモンドのように
 お前は光るのに
 俺の前に
 薄く垂れ下がった明日は
 俺の睡眠の邪魔をする

 
 反省するよ
 俺は間違っていた



 


自由詩 間違っていたのは俺 Copyright 山崎 風雅 2006-11-25 23:34:33
notebook Home 戻る  過去 未来